オーデマ ピゲが創業したのは、今より約130年程前の1875年になります。 ジュール・オーデマとオーギュスト・ピゲの2人が創業者で、 それぞれの名を冠したモデルが今も製造されています。 時計の種類は多種多様、クラシカルなモデルからフォージドカーボンを使用した非常に現代的なものまで、 実に様々なモデルが存在します。 中でも有名なのが、1972年に発表されたラグジュアリースポーツの原点とも言える、ロイヤルオークでしょう。 この時計は天才ジェラルド・ジェンタがケース設計を行った事でも有名で、 デザインや機構等、後の時計に多大な影響を与えています。 伝統的な時計も製造しつつ、先端技術や個性的なモデル、 更には独自のオーデマピゲ脱進機まで作ってしまう、 そんなブランドだからこそ、人々を惹き付け続け、スイス3大時計にまで数えられているのでしょう。 そんなオーデマ ピゲのオススメは、メンズだとロイヤルオーク、 レディスだとミレネリーになります。 ミレネリーはメンズでもオススメですね。 PostingDate 2010-05-22 |
2011年現在、世界には様々なメーカーが存在していますが、 現存する世界最古のブランドがブランパンです。 創業は1735年で、なんと300年近い歴史を誇ります。厳密には、 1970年代のクォーツショックによって10年程休止してはいますが。 1980年代に入り、ブランパンは復活しますが、 その際に掲げた方針は「クォーツ時計を作らない」という信念でした。 その為、レディスにおいてはクォーツが多い現在でも、機械式の時計しか作成していません。 以前の記事にも書きましたが、レディス時計はスペースの関係上、 自動巻きの機構を組み込むのが難しいのですが、 それでもクォーツを採用せず、自動巻きの時計を作り続けいています。 その技術力は流石は老舗ブランドと感じのブランパンですが、 中でもその凄まじい技術力を見せ付けたのが、 1991年に発表された「マスターピース」シリーズです。 機械式時計には、6大機構というものが存在し、 その機構を1つずつの時計に組み込んだシリーズなのですが、 その全てを1つに集約した驚愕の時計も発表し、 それが創業年を冠した「1735」です。 プラチナケースにその身を包んだこの時計は、 そのバランスの良さと、外見からは見えない内包された技術を隠し持ち、 金額を考慮しないのならば、私が世界で一番欲しい腕時計です。 改めてブランパンの凄まじさ、技術力を世に知らしめた、 後世まで語り継がれるであろう時計と言えます。 6大機構については、またの機会に書こうと思います。 メンズなら当然1735、レディスならヴィルレ ウルトラスリムが私のお勧めですが、 1735は1億円クラスなので、現実的にはレマン ムーンフェイズ辺りがお勧めです。 PostingDate 2010-03-12 |
現在、腕時計には様々な素材がケースに使われています。 その大多数は金属ですが、加工技術の進歩もあり、 今まで使用出来なかった素材も採用され始めています。 では、各素材を解説していきます。 ステンレス 正式にはステンレススティールと呼びます。 略式表記だとSSといったりします。 一口にステンレスといっても、その種類は膨大で、特徴によって用途が異なります。 時計のケースで使用されるのは基本的にオーステナイト系と 呼ばれるステンレスで、防錆性や耐磁性に優れています。 その中でも更に細かく種類があり、JIS規格でそれぞれ 304、316、316Lというステンレスが主に使用されます。 数字が大きくなるにつれ、ニッケルやクローム、モリブデンの構成比が異なり、 より防錆性、耐磁性に富みますが、価格も高価になります。 ちなみにロレックスのステンレスは904Lという、米国の規格である ステンレスを採用しており、性能的には316Lより上です。 チタン 高い強度、比重の軽さや耐食性等、時計の素材として非常に万能な金属ですが、 その分、加工が難しく、製品として使用出来る様になったのは 加工技術が上がってきた近年です。 また、金属アレルギーを起し難い素材なので、そういった部分でも人気です。 見た目はつや消しの灰色の様な独特の色合いで、 好みが別れるところでもありますね。 18金 貴金属素材の代表とも言えるもので、アクセサリとかにも多く使用されている金属です。 金はその純度を24分率にして表し、18金は18/24、 つまり75%が純金である事になります。 純金は柔らか過ぎる為、他の金属を混ぜて硬度を高める必要があり、 24金はまず使用されません。 比重は結構重く、手に取るとズシリとした重さがあります。 色は文字通り金色が多いですが、混ぜ合わせる金属を変える事で 色目も変える事が出来る為、色のバリエーションは豊富です。 主な種類はイエロー(YG)、ローズ(RG)、ホワイト(WG) があります。 プラチナ あらゆる金属の中で最も高く、最も希少性のあるレアメタルです。 宝飾としても使用されますが、科学的に安定している事や、 抗酸化作用がある事や触媒として高い活性を持つ事から、 美容用途や自動車の排気ガスの浄化触媒にも用いられています。 プラチナの純度は千分率で表現し、主に950、900が使用されます。 比重はかなり重く、自動巻きのローターの外側にプラチナを使用し、 ローターの回転効率を上げるメーカーも多いです。 略式だと、Ptと表します。 とまあ、基本的に使用される素材はこれらが多いのですが、 前述した様に加工技術の向上により、カーボンやエルガ、 タンタルといったレアメタル等も使用するメーカーも増えており、 今後更に様々な素材が使われていくと思われます。 PostingDate 2010-03-06 |
今回はロジェ・デュブイというブランドをご紹介致します。 このブランドは、時計師ロジェ・デュブイ氏とマネジメントや マーケティングを担当するカルロス・ディアス氏の二人によって作られました。 ロジェ・デュブイ氏は若くしてその才能を発揮し、世界最高峰の時計ブランドである パテック・フィリップで複雑時計の技術責任者まで務め上げた才能の持ち主であり、 その技術力は他の時計師とは明らかに一線を画しています。 一方のカルロス・ディアス氏はロジェ・デュブイ設立前は時計メゾンのフランク・ミュラーに在籍していました。 カルロス・ディアス氏の才能はそのマーケティング手腕だけでは無く、 ケースデザイン等も手がけており、独特のセンスで世界中に愛好者を作りあげました。 ロジェ・デュブイの魅力は全ムーブメントにジュネーヴシールを取得するその美学と徹底ぶりや、 貴金属の各ケース素材は28本しか製造しない希少さ、美しいケースデザインにあると思います。 特に、一目見ただけでロジェの時計とわかるインパクトは、他のブランドでも中々見かけない程です。 そんな鬼才二人が作り上げたロジェ・デュブイですが、今は二人とも在籍していません。 それぞれ会社を離れ、ロジェ・デュブイは リシュモン・グループに株式を売却し、 これからまた違った形になっていくと思われます。 僅か10数年でここまで登りつめたブランドだけに、これからの発展に期待します。 私のお勧めモデルは、メンズならシンパシー、 レディスならマッチモアが良いかと思います。 まあ、高額な上に初期のモデルなので、入手は難しいですが…… PostingDate 2010-02-24 |
今回は、ショパールという老舗ブランドについて書いてみます。 創業者のルイ・ユリス・ショパールのイニシャルが付けられたL.U.Cや、 イタリアのヴィンテージカーレースの参加者に作られたミッレミリアが有名です。 レディスモデルですと、文字盤と風防の間に空間を作り、その中にジュエリーを入れて、 そのモチーフが動き回るユニークなハッピースポーツやハッピーダイヤモンドがあります。 ショパールは宝飾ブランドでもある為、レディスにはこういったジュエリーをあしらった時計が多いです。 ショパールの時計はデザインのシンプルなものやスポーティと様々ですが、真骨頂は中のムーブメントにあります。 1996年に自社製ムーブメントを作成して以来、クロノメーターやジュネーヴシール といった厳密な規定をパスしていますが、 近年ではカリテ・フルリエという、パルミジャーニ・フルリエ、 ボヴェの3社で規定した精度検定を作成し、より高い精度への追及を怠っていません。 価格に関しても比較的良心的といえますし、お勧めのブランドです。 特にレディスモデルですと、クォーツではありますが、30万円ぐらいからありますので、購入しやすいです。 また、モチーフの特注も可能だったりするので、オリジナリティを引き出せたりもします。 以前、友人から時計の購入相談を受けた際に、ショパールを勧めました。 私一押しのモデルは、メンズだと限定モデルですが、 L.U.C テック カリテフルリエ、通常モデルですとL.U.C MarkV クラシック、 レディスだとハッピースポーツ オーバルです。 PostingDate 2010-02-17 |
独断と偏見による時計ブランドシリーズは2回目ですが、 今回はちょっとマイナーになります。とは言っても、凄いブランドなのですが。 時計で有名なのはスイスですが、実はドイツも時計産業が盛んです。 その中でもA.ランゲ&ゾーネは、ドイツでNo.1の時計ブランドです。 特にその技術力、開発力、独創性はスイスの老舗ブランドと比較しても 何ら遜色の無いどころかそれを上回る程のレベルで、世界中から注目を浴びています。 A.ランゲ&ゾーネの創業自体は1815年と古いですが、 途中、第二次世界大戦中に戦争の為、国営化してしまいました。 そして1990年、東西ドイツ統合時に復興し、今に至ります。 復興後僅か20年程で世界でもトップクラスの時計ブランドに登りつめた 背景には、その希少性と高い技術力があると思います。 A.ランゲ&ゾーネのケース素材は18金かプラチナしか使用しませんし、 全ては時計を一度組み上げてから、分解して中に装飾を施すという 徹底した拘りがあり、1つの時計が完成するまでにかなり時間がかかってしまいます。 その為、年間生産数は極端に少なく、より希少性が高い時計です。 技術力も凄まじく、驚異的な31日のパワーリザーブを誇るランゲ31、 世界で始めて腕時計でチェーンフュジーを搭載したプール・ル・メリット、 クロノグラフで世界最高峰と呼ばれるダトグラフ等、 派手さは無いけれど、高い技術力に裏打ちされたシンプルな時計は、見る者を圧倒します。 とは言っても、シースルーバックから見える機構は 表のシンプルさとは比較にならない程複雑で、装飾も美しいです。 とまあ、長文になってしまいましたが、如何でしょう? 私も以前時計を購入する際に、最後まで悩んだのが、A.ランゲ&ゾーネの時計でした。 私が宝くじでも当たれば、その時は購入したい時計ですね。 最後にこのブランドの私の一押しモデルは、メンズなら ランゲ1・ムーンフェイズ、レディスならアーケードです。 但し、非常に高価なので普通には買えないのですが…… PostingDate 2010-02-06 |
さて、そろそろ時計メーカーについて、色々書いていこうと思います。 記念すべき第一回目は、おそらく世界一有名な時計ブランドである、ロレックスをご紹介します。 その人気と知名度は他のブランドに比べ群を抜いており、高級時計の代名詞ともいえる存在です。 しかし、あくまで実用時計の中の高級時計であり、 素材にもよりますが、ロレックスより高い時計は多いです。 私の考えるロレックスの魅力とは、高い信頼性とシンプルなデザインにあるのではないかと思います。 実用時計として、オイスターケースを採用し高い防水性を保ち、 自社製のムーブメントもその多くはクロノメーター を取得しています。 また、ステンレスケースは時計ブランドでは唯一904Lというステンレスを採用し、 より高い耐食性を誇ります。 デザインについても、ロレックスのコーポレートカラーである グリーンを上手く配色したカラーリングを採用したモデルがあったり、 シンプルでどんな場面でも合わせれるデザインは、 老若男女問わず使用出来たりします。 そんな訳で非の打ち所が無いロレックスですが、私は正直あまり好きではなかったりします。 何故かと言うと、シンプル過ぎてあまり面白くないんですよね…… 基本的に私は変わり者なので、時計も変わったものに惹かれます。 しかし、ロレックス自体がいい時計である事は否定しません。 一本持っているだけで、様々な場面で使用できますしね。 ちなみにロレックスで私一押しのモデルは、 メンズならGMTマスターU、 レディスならデイトジャストです。ご参考までに。 PostingDate 2010-02-02 |
今日は、時計の種類とかを書いてみます。 まず、時計を大別すると機械式とクォーツの2種類に分かれます。 これは時計の動力によって分類されます。 機械式時計は動力にぜんまいが解ける力を使って、駆動するのに対し、 クォーツは電気の力を使用して動きます。 機械式時計の場合は、更に自動巻きと手巻きに分類され、 ぜんまいの巻き上げ方にローターを使うものを自動巻き、 竜頭を手動で巻くのを手巻きと呼びます。 自動巻きは腕につけて歩く時に、腕の振りでローターが回り、 それをぜんまいを巻き上げる動力になるのに対し、 手巻きは竜頭を回して自分でぜんまいを巻き上げなければなりません。 クォーツは基本的に電池が内蔵されていて、それを動力に用いますが、 中にはソーラー電池を使用するタイプもあります。 こちらは基本的に電池が切れるまで使用出来ます。 機械式時計はクォーツ程の高精度は無理ですし、 オーバーホールもクォーツ以上に必要ですが、 その分、クォーツより長く使えます。 クォーツはトルクや温度変化に弱いですが、 比較的安価で精度が高いです。 それぞれ一長一短ですが、私は機械式の方が好きです。 やはりクォーツには無い感覚、技術を感じるからです。 更に手間がかかる分、愛着も沸きやすい気がします。 ちなみに、女性用の時計はクォーツか手巻き式の時計が一般的です。 自動巻きだとローターを内臓しないといけないので、 女性用には大きくなりすぎてしまう事が多い為です。 大雑把な説明になってしまいましたが、如何だったでしょうか? 多分、10人中9人に興味の無いと答えられそうな記事ですが、 これをきっかけに、少しでも時計について興味をもたれた方が 出てくれば、書いてよかったと思います。 PostingDate 2010-01-21 |
価値観が変わる瞬間でも登場しましたが、 私の大切な時計の1つである、SEIKO LANDMASTERを紹介します。 この時計は、私が高校生の時にSEIKOのカタログで見て、 一目見て"欲しい"と思った時計でした。 チタン素材の特徴でもあるつや消しの鈍い光と、 様々な機能を備えた時計で、幅広い用途が可能です。 方位付きべゼル、 20気圧防水、24時針等、 山でも海でも使える機能が揃っており、実用性は高いと言えます。 ケース径は44mmですが、チタンケースなので軽くて硬い為、 タフに使用出来る点も気に入ってるポイントです。 これからも時計だけに拘らず、様々な物を紹介していきたいと思います。 PostingDate 2010-01-14 |
皆様は、自分のとある価値観が変わる瞬間を覚えてる事はあるでしょうか? 私は、今でもはっきり覚えています。 中学生の時に、親に買ってもらったプラスチック製のアルバの腕時計がとても好きで、 それを期に時計に興味を持つ様になりました。 高校生になると、親の友人の方よりステンレスのシチズンの時計を頂いてから、 金属製の時計が好きになり、お金を貯めてセイコーのチタン時計を買いました。 その時計は今でも大切な時計です。 しかし、社会人になった一年目のある日、たまたま喫茶店の雑誌に載っていた時計に釘付けになりました。 その時計は文字もぐにゃぐにゃしてて、ケースもトノーで、とても高級時計に見えない様なデザインでした。 更には文字盤の中に、ルーレットまでついていて、おおよそ時計には不要な物なのに、 私は後頭部をハンマーで叩かれた様な気分になりました。 今まで自分にとってのよい時計とは、正確さと強靭さ、そういうものが全てだったのに、 そういった価値観が音を立てて崩れていきました。 時計とは、"時の見方を教えてくれるもの"だと思います。 あの時計の一見不要なルーレットも、時間の規則性と相反する様な不測性をひとつのものに含める事で、 時の見方を変えてくれるものなんだと思います。 皆様も、そういった出会いはありますか? PostingDate 2010-01-11 |
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